「LOUIS VUITTON」より新作『IMAGINATION』が魅せるレイヤリングの妙
梅雨らしくなってきましたね。
雨の日って、何度も纏っている香りがいつもと違う香り方をしてくれるので嫌いになれません。
こんにちは、Luiです。
さて、本日5/27発売「LOUIS VUITTON」の新作フレグランス、『IMAGINATION』をさっそく試してまいりました。
美しく透き通ったブルー…
先に謝罪いたします。かなり個人的なことからお話しさせてください。
今回は事前予約での購入だったため、使用されている香料について情報を得ていました。
その中に…いたんです、私が数ある香料の中でもっとも苦手とする
アンバーグリス!!!!
私の肌は、アニマリックな香料を強調する傾向があるため、もしかして私って獣だったのかな?と思ってしまうような香水に出会うことが年に数回ほどあります。
アニマリック系といえば、シベットやカストリウム等、様々な種類がありますが、中でももっとも苦手としていたのがアンバーグリスだったのです。
冗談ではなく本当にマッコウクジラの匂いになるため、纏ったその瞬間から人間をやめることになります。なお、マッコウクジラを至近距離で嗅いだことはないです。
そんなアンバーグリスが使用された、今回の新作は…LVフレグランスを愛する私でも、正直購入をためらう部分がありました。
しかし、私と同じくアニマリックな香料で動物に変身してしまう方、どうかご安心ください。
この香りは、あのジャック・キャヴァリエが5年もの歳月をかけて”アンバーグリスの使い方”を研究した末に生まれた傑作なのです。
まず、公開されている香料は以下となります。
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ブラックティー
アンバーグリス
シトロン
オレンジ
ジンジャー
シナモン
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フレグランスエキスパートの方曰く、上記以外にメンズラインで初めてジャスミンが使用されているとのこと。
ジャック・キャヴァリエとブラックティー…既視感がありますね。
そう、すでにこの組み合わせは、「BVLGARI」のオ パフメシリーズ『Eau Parfumee au The Noir』で使用されているのです。こちらはウッディかつダマスクローズのフローラルの側面が強いため、『IMAGINATION』とはまったく異なったお茶でした。
今回ジャック・キャヴァリエが淹れたお茶は…
潮風の吹く海沿いで、つかの間の余暇を楽しむ大人の紅茶でした。
トップから香る柑橘は、湿度の低いカラリとした夏を感じさせます。この海辺には、浮足立ったナンパなど場違いです。香り全体をキュッと引き締めるジンジャーが肉体的にも精神的にも成熟した大人のバカンスを感じさせます。ジンジャーに寄り添うかすかなシナモンが柑橘一辺倒にならない、文字通りスパイスになっているのです。
柑橘やスパイスによって目の前に広がる海辺。そして、それをゆったりと眺めながら飲む紅茶のまろやかさ…時間が経つにつれ、ほのかな茶葉の苦みを感じます…なんと美しい夏の思い出なのでしょう。
さて、紅茶を飲み干したら、おかわりが欲しくなりますね。
ここからは、フレグランスエキスパートの方がオススメしてくださったレイヤリングをご紹介します。『IMAGINATION』は、他のラインナップと組み合わせることで、フレーバーティーを作り上げてしまうのです。
①『ROSE DES VENTS』×『IMAGINATION』
=ローズティー
こんなに贅沢なセンティフォリアローズの紅茶、あっていいんでしょうか。爽やかさと華やかさを兼ね備えた、リッチな風味の紅茶です。
②『ROSE DES VENTS』×『ON THE BEACH』×『IMAGINATION』
『ON THE BEACH』の酸味が、夏に元気を与えてくれるノンシュガーなローズヒップティーを彷彿とさせます。真夏でも熱い紅茶が飲みたい時に。
③『CONTRE MOI』×『IMAGINATION』
『CONTRE MOI』によって、かの有名な紅茶『マルコポーロ』のバニラのような甘い香りが再現されます。柑橘がふんだんに使われたフルーティーな『IMAGINATION』との相性は抜群です。
そして、フレグランスエキスパートの方曰く、『IMAGINATION』は全ラインナップと組み合わせ可能という万能な香りだそう。まだまだこれからもレイヤリングを楽しめそうです。
さて、発売日当日にもかかわらず、興奮のあまりここまで執筆してしまいました。
最後にひとつだけ。
もしかしたら、これまでのLVフレグランスを想像して試しに行くと、正直なところ「香り立ちが弱い…?」もしくは「パンチがないかも…」と思われる方もいるかも知れません。
しかし、『IMAGINATION』は一度レイヤリングを試していただきたいのです。この香りの真価は、他のラインナップと組み合わせることによって発揮されます。フレグランスエキスパートの方がおっしゃった「万能」の意味、それは”他のラインナップの良さを最大限に引き出すこと”だと思うのです。
そう、ジャック・キャヴァリエの意図した通り、我々はこの夏「想像力」を掻き立てられることでしょう。
P.S.
これがよかった!というレイヤリング、ぜひぜひ教えてくださいませ…!