Le parfum et moi.

香水と戯れる日々を過ごしています。

わたしの春の香り10選~前編~

すっかり春ですね。

紫外線が気になるという友人の言葉に

「香水を吹き付けた場所は紫外線当たらないようにしないと…シミが気になる季節か」

と、心の中で春を感じておりました。

 

こんにちは、Luiです。

 

皆さま、ぐっと春めいてきたこの頃、

日々の香りのチョイスも変わってきたのではないでしょうか。

 

というわけで、わたしが所持する香りの中で、

この春使っていきたい香りをご紹介していきたいと思います。

あまりにも紹介したい香りが多すぎたので、

前編5本・後編5本(計10本)を2つの記事に分けてお送りいたします。

 

まず、前編はこちらの香りです。

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みんなキャップ黒いな…

 

 

①L’ARTISAN PARFUMEUR『CHAMP DE FLEURS COLOGNE』

 わたしはラルチザンのEDCやEDTに全幅の信頼を置いています。

フレグランス愛好家の方は、比較的EDPがお好みな印象がありますが(わたしも好きです)、たまに鼻を休めたくなったり、食事を邪魔しない香りでなくてはならなかったり…TPOって大切ですよね。

そんなときにいつも選ぶのは、ラルチザンの優しい香りなのです。

この春、デイリーに使いやすい香りといえば、真っ先にシャンドフルールが浮かびました。こちらは、EDCなので、軽やかに香ってくれます。

きらきらと輝く太陽が、美しく咲くジャスミンとスズランに降り注ぎ、その中を白いワンピースを着て麦わら帽子をかぶった少女が駆け抜けていくようなイメージ…そう、あまりにも可憐なホワイトフローラル

しかし、狙ったようなあざとさはなく、湿度の高い日本でも嫌味に感じられることはないでしょう。

 

②BYREDO『BAL D'AFRIQUE』

 初めて香ったとき、なんだか懐かしい…と感動したことを思い出します。

それと同時に、フランス語で「アフリカ」を表す名前が冠されており、ベン・ゴーラム(バイレードのクリエイティブディレクター)の感性に感服したことも覚えています。

これは、アフリカの大地に溢れんばかりの生命力をもって咲く、したたかな花々の香りなのです。一般的に想像するかわいらしいフローラルではなく、自然の厳しさも恐ろしさも知っており、それでもなお自然と共生しながら命を燃やす、たくましい美しさ

ラストにしっかりとスパイスの香りが残るのも、一筋縄ではいかないバイレード特有のアーティスティックな雰囲気を感じます。

生命力をイメージするようなあたたかみも感じる香りなので、気温によってはお腹にワンプッシュくらいがちょうど良いかもしれません。

 甘さの中にスパイシー…甘くなりがちな春ファッションと合わせたら最高です。

 

③Maison Christian Dior『DIORISSIMA』

 MCDの良いところは、どの香りも気分に合わせて手軽に選べるところではないかと思うのです。Diorというブランドの気品は確かに感じられますが、纏うのに気負ってしまうようなプレッシャーはいい意味で感じられない(でも背筋はしゃん、と伸びます)。

そんなMCDの中でも、わたしが最も纏いやすいと感じているのがディオリッシマです。他のラインナップとの相性も良く、なんとなくコーディネートに迷った際、気がつくと手に取ってしまうような存在。

トップに感じるフルーティーなオレンジ。ミドルからは、ベースのホワイトムスクが上品さを醸し出します。ジュースの色味がグリーンなことからも、さわやかな雰囲気が感じ取れ、今回紹介する香りの中でもおそらく”万人受け”する香りでしょう。

ちなみに、万人受けと表現したのは決して悪い意味ではありません。万人受けとは、いわゆる”普遍的な美しさ”をあらわすものだと思うからです。

春は、新学期や新年度、出会いと別れの季節ですね。

初対面の人と話す機会も多いかと思いますので、”普遍的な美しさ””を纏うことで好印象を与えるのも良いのではないでしょうか。

 

 ④PARLE MOI DE PARFUM『TOTALLY WHITE/126』

ホワイトフラワーの香りってなに?とおおざっぱな質問をされたら、わたしはこの香りを回答とします。トータリーホワイトを初めて香ったとき、真っ白でちいさな花々が可憐に、そしてささやかに咲くイメージが浮かびました。

スズランやライラック、そこにちょっぴり大人な魅力を与えるジャスミン清楚さの中にのぞく、少し大胆な魅力…こんな人って、ついつい惹きつけられてしまいませんか?

大ぶりなバラやピオニーのゴージャスな香りももちろん魅力的ですが、シンプルすぎるくらいに真っ白な花は、なにかと忙しくなりがちな新年度で疲弊してしまった心を癒してくれるように思います。

何よりトータリーホワイトには、ホワイトフラワーの概念を覆すような、女性でも男性でも身に纏える不思議な魅力があります。むしろ、女性が纏ってもあまり意外性はないかもしれませんが、男性がシャツの下にプッシュすると、「あれ、なんかいい香りがする…?」という清潔さと静かな色気を纏うことができるかと…

フレグランス愛好家の方からすると、このささやかさは少し物足りなく感じるかもしれません。しかし、これからのぽかぽか陽気には、トータリーホワイトのような優しい香りを纏うくらいがちょうど良いのかなと思います。

 

LOUIS VUITTON『TURBULENCES』

はい、わたしはジャック・キャヴァリエ ファンなので、LVだけは外せませんでした。

しかしながら、贔屓目なしにフローラルの最高傑作かと。

ジャスミンとチュベローズが巻き起こすタービュランス(乱気流)。竜巻のごとく勢いある香り立ちのトップから始まり、あっという間にホワイトフローラルの花弁が纏う人を包み込みます。

チュベローズ×ジャスミンにハズレはないけれど、香りがお好きな皆さまなら、正直想像がつく香りで、言葉を選ばず言うなら、食傷気味な方もいらっしゃるでしょう。

しかし、この香りは違います。

なぜなら、LVのレザーの香りが全体を引き締めているから。

本当にLVのカバンを作る革から抽出したレザーの香りが贅沢に使用されているなんて、ラグジュアリーの極みではないでしょうか。

ありきたりなホワイトフラワー系にはまとまらない、ラグジュアリーな「スタイリッシュフローラル」です。

 

 

さて、長くなってしまいましたが、春の香り10選の前編をお送りしました!

前編は春らしさ満載なフローラルをメインにご紹介しましたが、後編はシトラスやスパイシーなど、フローラル以外のアーティスティックな香りもご紹介できたらと思っておりますので、よろしければご覧くださいませ。